メーカー等が示す目安の一例では、エアコンのフィルターは2週間、製氷機の給水タンクは毎週、住宅用火災警報器の作動点検は少なくとも年2回。家電のお手入れは必要だと分かっていても、設備ごとに頻度を調べ、予定へ入れるところで止まりがちです。
そこで、家にある設備を選ぶだけでお手入れ予定を作れる無料Webアプリ「メンテ帖」を公開しました。登録は不要です。この記事では使い方、頻度の根拠、作った理由、使う前に知っておきたい制限をまとめます。
無料・メール登録なし・選択内容は端末内に保存
家電のお手入れスケジュールが続きにくい3つの理由
1. 情報が取扱説明書やメーカーサイトに分かれている
家電には、それぞれ異なるお手入れ方法があります。頻度も同じではありません。複数の取扱説明書やメーカーサイトを行き来すると、調べた時点で満足し、予定に残さないことがあります。
一般財団法人家電製品協会も、季節ごとの家電製品の点検とお手入れを案内しています。経済産業省のおうちのチェックリストには、製品にも寿命があり、古くなったら点検や買い替えが必要だと記載されています。
2. 一覧を見ても、自分の予定にはならない
チェックリストは「何をするか」を知るには便利です。一方で、自宅にない設備まで含まれます。次にいつ行うかを自分で計算し、カレンダーへ移す作業も残ります。
3. 機種や使用環境によって適切な頻度が変わる
同じエアコンでも、機種や使用時間、ほこりの量によって必要な頻度は変わります。そのため、すべての家庭に同じ予定を断定するサービスにはできません。
メンテ帖では、メーカーや公的機関の案内を「最初の目安」として予定化します。最終的には、お手元の取扱説明書を優先してください。
無料Webアプリ「メンテ帖」でできること
- 住居タイプと家にある設備を選ぶ
- 公式情報に基づく次回予定を自動で作る
- 終わった作業を1タップで記録する
- できない日は7日後へ延期する
- 次回予定を自動計算する
- 予定をICSファイルで端末のカレンダーへ追加する
現在はエアコン、空気清浄機、加湿空気清浄機、自動製氷機、住宅用火災警報器の5設備に対応しています。機能数を増やすより、まず「一覧を読むだけでなく、実際に予定を作って完了できるか」を検証する構成にしました。
家電のお手入れスケジュールを作る3ステップ
ステップ1:住まいと設備を選ぶ
賃貸、分譲マンション、一戸建てから住まいを選びます。続けて、自宅にある設備へチェックを入れてください。住所、氏名、メールアドレス、型番の入力はありません。
ステップ2:予定を作る
「予定を作る」を押すと、選んだ設備のお手入れが日付順に並びます。各項目には、作業時間の目安、注意点、根拠にした公式ページへのリンクがあります。
ステップ3:カレンダーへ追加して、終わったら記録する
予定生成後に「カレンダーへ追加」を押すと、ICSファイルを保存できます。端末のカレンダーで開けば、前日に通知する予定として追加できます。
お手入れが終わったら「完了した」を押してください。完了日が残り、次回日が自動更新されます。
対応設備とお手入れ頻度の根拠
| 設備 | お手入れ | 予定の目安 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| エアコン | フィルターのほこり取り | 2週間ごと | ダイキン工業 |
| 空気清浄機 | プレフィルターのほこり取り | 2週間ごと | パナソニック |
| 加湿空気清浄機 | 加湿フィルター等の押し洗い | 1か月ごと | パナソニック |
| 自動製氷機 | 給水タンクの水洗い | 1週間ごと | パナソニック |
| 住宅用火災警報器 | 作動点検 | 半年ごと | 政府広報オンライン |
表は、リンク先で確認できた対象機種・条件の目安です。自動お掃除機能の有無や部品構造などで手順は変わります。異音、異臭、水漏れ、故障の疑いがある場合は、予定日を待たずに使用を止め、取扱説明書やメーカー窓口を確認してください。
24案からメンテ帖を選んで作った理由
今回は、最初から家電アプリを作ると決めていたわけではありません。副業サービスの候補を24案出し、需要、競合余地、集客、収益化、運用負荷、開発難易度など10項目で比較しました。
メンテ帖を選んだ理由は、繰り返し発生する課題であり、登録なしの小さなMVPでも価値を試せるからです。将来は交換品や清掃用品の案内、家族共有などを考えられます。しかし、需要が分からない段階では実装していません。
実装はNext.js、React、TypeScriptを使い、新しいVercel Projectへ分離しました。ローカルと本番で合計36件ずつE2Eテストを実行し、320〜1,920pxで主要操作を確認しています。
以前公開したAIに開発を任せたWebアプリの記録でも書きましたが、AIに任せても人間の判断は残ります。今回は「何を作るか」だけでなく、「どの機能を作らないか」と「どの数値でやめるか」を先に決めました。
この進め方は、放置ブログをAIと作り直した実験記録や、登録不要のつくる人の道具箱と同じです。作って終わりにせず、利用データを見て残すか止めるかを決めます。
使う前に知っておきたい制限とデータの扱い
- 取扱説明書が最優先です。表示頻度は対象メーカー情報を基にした一般的な目安です。
- 予定は利用中のブラウザに保存されます。ブラウザデータを消去すると、予定と履歴も消えます。
- 端末間の同期はありません。パソコンとスマートフォンで同じ履歴は共有されません。
- サービス単体のプッシュ通知はありません。通知が必要な場合はカレンダーへ追加してください。
- 対応設備は5種類です。公式情報を確認できた項目から小さく始めています。
氏名、住所、メールアドレスは収集しません。選択した設備、予定日、完了履歴はサーバーへ送らず、ブラウザのlocalStorageに保存します。サービス改善のため、ページ閲覧と主要ボタン操作はVercel Web Analyticsで匿名の利用統計として計測します。
公開後30日で検証すること
公開から30日後の2026年9月24日に、次の数値を確認します。
- 訪問者100人
- 予定生成25件、生成率25%以上
- お手入れ完了15件
- カレンダー出力5件
- 予定生成者の再訪率10%以上
訪問100人以上で予定生成率が10%未満なら、機能追加より先に終了を検討します。生成率35%以上、完了率30%以上、再訪率15%以上なら、根拠ページの追加や家族共有の検証へ進みます。
よくある質問
無料で使えますか?
はい。MVP期間中は無料で、会員登録もありません。広告、課金、アフィリエイトリンクも実装していません。
表示された日どおりに手入れすれば十分ですか?
表示日は一般的な目安です。機種や使用環境で異なるため、お手元の取扱説明書を優先してください。異常があれば予定日前でも確認が必要です。
スマートフォンを替えても履歴は残りますか?
現時点では残りません。履歴は現在のブラウザ内だけに保存されます。忘れ防止にはカレンダー出力を利用してください。
まとめ:まず1つだけ予定に入れる
家電のお手入れを続けるには、立派な一覧を作るより、次の1件を予定に入れる方が簡単です。メンテ帖は、家にある設備を選び、公式情報を基にした最初の予定を作るところまでを短くしました。
まだ5設備だけの小さなサービスです。使われなければ止め、使われた機能だけを残します。まずは自宅にある設備を選び、次のお手入れを確認してみてください。
公開日:2026年8月25日。掲載内容と対応設備は公開日時点のものです。


コメント