AIは自分の陳腐化を予測できるか|ChatGPT・Gemini・Claudeに3か月後を予想させた【2026年11月13日に検証】

AIは自分の陳腐化を予測できるか — 3つのAIに3か月後を予想させた実験記録のアイキャッチ
  • URLをコピーしました!

AIは自分自身が古くなる速さを、正しく見積もれるのだろうか。

この記事は、その問いを検証可能な形で記録しておくための実験です。答え合わせは2026年11月13日に行います。

今日の時点で読めるのは、3つのAIの回答全文と、なぜ1問だけ答えが割れたのかの分析です。

目次

まず、前の企画に失敗したことを書いておく

このブログには以前、「3つのAIに日本株を予想させて3か月後に検証します」という記事がありました。結果から言うと、その検証はできませんでした

理由は単純で、3つのAIが何を予想したのかを記録していなかったからです。「これから予想させます」という宣言だけを公開し、肝心の回答を残さないまま検証期限(2026年6月30日)を過ぎていました。検証対象が存在しない以上、後から答え合わせのしようがありません。

この失敗の本質は「株が難しかった」ことではなく、実験の設計が甘かったことです。予想を記録しない実験は、実験ではありません。

そこで今回は、同じフォーマットを記録できる形に作り直しました。題材も、値動きのような外部要因に左右されるものではなく、公式発表を見れば判定できるものにしています。ただし設問(1)の「上位」「一般提供」の線引きには解釈の余地が残ります。ここは検証時に判断基準を明示したうえで判定します。

実験のルール

3つのAI(ChatGPT・Gemini・Claude)に、完全に同一のプロンプトを投げました。以下がその全文です。

以下の3つについて、2026年11月13日時点でどうなっているかを予想してください。各項目「はい/いいえ」と、その理由を1〜2文で答えてください。(1) OpenAIは、2026年8月13日時点の最上位モデルより上位の新モデルを一般提供しているか (2) Anthropicは、Claude 5系より新しい世代のモデルを発表しているか (3) ChatGPT Plusの米国個人向け月額は、20ドルから変更されているか

検証日: 2026年11月13日
判定: 3問中の正解数。同数なら引き分け
根拠にするもの: 各社の公式発表のみ(ブログ記事や報道は根拠に使いません)

3つのAIの予想

設問ChatGPTGeminiClaude
(1) OpenAIが上位の新モデルを一般提供はいはいはい
(2) AnthropicがClaude 5系より新しい世代を発表はいいいえいいえ
(3) ChatGPT Plusが20ドルから変更いいえいいえいいえ

回答に出てくる日付について

以下の回答には、各AIが根拠として挙げたリリース日が含まれます。これらは当方で各社の公式発表・報道により裏取りしました。GPT-5.5=2026年4月23日、GPT-5.6 Sol=2026年7月9日、Claude Fable 5・Mythos 5=2026年6月9日、Claude Opus 5=2026年7月24日。いずれも各AIの申告と一致しています

ChatGPT の回答

はい/はい/いいえ

(1) OpenAIは4月23日にGPT-5.5、7月9日にGPT-5.6 Solを一般提供しており、モデル更新の間隔がかなり短くなっています。そのため11月中旬までには、GPT-5.6 Solを上回るモデルが一般提供されている可能性が高いと見ます。

(2) Anthropicは6月9日にClaude Fable 5 / Mythos 5、7月24日にClaude Opus 5を投入しており、Claude 5世代内でも更新ペースが速いです。3か月後までにClaude 6系など「5より新しい世代」を少なくとも発表する可能性は五分五分より高いと予想します。

(3) 値上げするより、Plusの20ドルを入口価格として維持しつつ、Proなど上位プランで高性能モデルのコストを回収する方が商品設計として自然なので、11月13日でも20ドルのままだと予想します。

Gemini の回答

はい/いいえ/いいえ

(1) OpenAIは数ヶ月周期でマイナーアップデートや機能拡張を重ねて一般提供する活発なリリースサイクルを維持しており、11月中旬までに次世代の改良モデル(GPT-5.7等)が投入される可能性が高いためです。

(2) Anthropicのメジャー世代交代には通常半年から1年以上の期間を要するため、2026年夏に登場したばかりのClaude 5系からわずか3ヶ月でClaude 6等の次世代モデルが発表される可能性は低いためです。

(3) OpenAIは高価格帯のProプラン(200ドル)や廉価プラン(Go等)で層を細分化しており、主力であるPlusの20ドルという価格設定は競合他社とのバランスから据え置かれる可能性が高いためです。

Claude の回答

はい/いいえ/いいえ

(1) 直近の一般提供の間隔(GPT-5.5→GPT-5.6 Solが約2.5か月)から見て、3か月あれば次の上位モデルが1回入る公算が大きいためです。ただし「一般提供」の線引き次第で判定が割れる余地は残ります。

(2) Claude 5系の投入が2026年6〜7月であり、4.5→4.6→4.7→4.8のような小数点更新は速い一方、4→5のような世代の切り替えはそれより長い間隔で起きてきたためです。

(3) Plusの20ドルは2023年から据え置かれた基準価格で、上位のProや廉価プランで価格帯を分ける設計が定着しているため、この3か月で20ドル自体を動かす動機が薄いためです。

割れたのは(2)だけだった

3問のうち2問は、3つのAIの答えが一致しました。差がついたのは(2) Anthropicが「Claude 5系より新しい世代」を3か月以内に発表するかだけです。

ChatGPTは「Claude 5世代内の更新ペースが速い」ことを根拠に「はい」、GeminiとClaudeは「世代交代(4→5のような切り替え)は小数点更新より間隔が長い」ことを根拠に「いいえ」と答えました。同じ事実を見て、”更新の速さ”を重視するか”世代の定義”を重視するかで結論が割れた形です。

つまりこの実験は、実質的に「(2)を当てたAIが勝つ」構造になっています。

なぜこの実験に意味があるのか

この企画を思いついたきっかけは、このブログ自身の不具合でした。

2026年8月、公開中の全記事を点検したところ、AI関連の記事8本に執筆当時の最新モデル名がそのまま残っていたことがわかりました。GPT-4o、Claude Opus 4.6、Sonnet 3.5——いずれも書いた時点では正しく、数か月後には正しくなくなっていた記述です。

記事は書いた瞬間から古くなり始めます。では、その古くなる速さをAI自身は見積もれるのか。それがこの実験で確かめたいことです。

2026年11月13日に答え合わせします

この記事には、3つのAIの予想がすでに全文記録されています。前回の失敗を繰り返さないための、いちばん重要な部分です。

検証日には各社の公式発表を確認し、正解数と判定をこの記事に追記します。

関連

この実験は「AIで小さな事業をつくり、記録する」という取り組みの一部です。

※本記事はAIの予想精度を検証する実験記録です。特定の製品・サービスの購入を推奨するものではありません。ChatGPT・Gemini・Claudeは各社の商標であり、本記事はいずれの提供元とも提携・監修関係にありません。


この記事を書いている人

AIで小さな事業をつくり、仕組みに渡す実験記録。
AI・コード・自動化を使って小さな事業や収益装置を実際につくり、試した結果・失敗・かかった時間まで記録しています。

AIは自分の陳腐化を予測できるか — 3つのAIに3か月後を予想させた実験記録のアイキャッチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この実験記録が役に立ったらシェアしてください
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

AI・コード・自動化を使って、小さな事業や収益装置を実際につくっています。作ったもの、試した結果、うまくいかなかったこと、かかった時間をそのまま記録しています。宅地建物取引士/キャリアコンサルタント。

コメント

コメントする

目次