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「一人暮らしに必要なもの20選」——ああいう全部盛りリストを最初から揃えると、お金が数万円単位で余計に飛び、部屋は初日から狭くなります。実は、最低限リストづくりのコツは「何を買うか」より先に「何を買わないか」を決めること。500人アンケートでは、買ったのに不要だったものの1位は意外な定番家電でした。
筆者は宅地建物取引士(宅建士)として、住まい選びとお金の情報を発信しています。この記事では、公開されている調査データで「後悔されがちなモノ」を先に消し、内見・搬入・退去時の原状回復という不動産側の事情から逆算した「段階式の最低限リスト」を提案します。読み終えるころには、初日に買うもの・1週間様子を見るもの・買わなくていいものが仕分けできているはずです。
結論:初日に必要なものは、実は10個もない
一人暮らしの持ち物は「初日に必要」「1週間以内に判断」「1ヶ月暮らしてから検討」の3段階に分けると失敗しにくくなります。初日に本当に必要なのは、寝る・食べる・洗う・カーテンで外から見えなくするを満たす最小セットだけ。残りは、あなたの生活が始まってから「不足を感じた順」に足すほうが、まず無駄が出ません。
500人調査に見る「買って後悔しやすいもの」
訳あり物件買取ナビ(株式会社AlbaLink)が2024年に実施した男女500人へのアンケート調査では、「一人暮らしに不要だった家具・家電」の上位は次のとおりでした。
| 不要だった家具・家電 | 挙げられた主な理由 |
|---|---|
| 1位:テレビ(109人) | スマホやパソコンで代用できる |
| 2位:掃除機(55人) | フロアワイパーで十分 |
| 3位:ソファ(43人) | 場所をとる・ベッドで代用できる |
| 4位:炊飯器 | パックご飯で済ませられる |
| 5位:トースター | そもそもパンを食べない |
共通点が見えます。「実家にあったから」で買うと後悔しやすいのです。実家の暮らしは家族の人数向けに最適化されていて、一人の生活とはモノの必要量がまるで違います。逆に、同じ調査の「必要だった」側の上位は電子レンジ(276人)と冷蔵庫(271人)。食まわりの土台だけは、ほぼ全員に共通して必要という結果です。
だから、リストづくりの最初の一歩はこうなります。テレビ・ソファ・炊飯器は「初日リスト」から外す。欲しくなったら、暮らしてから買う。これだけで数万円と数平米が浮きます。
宅建士の逆算①:買う前に「部屋を測る」——採寸4点セット
後悔の多くは「サイズ」から生まれます。家電量販店で選ぶ前に、内見(または入居直後)の部屋で次の4箇所を測ってください。ここは不動産の実務で本当に事故が多いポイントです。
| 測る場所 | 決まるもの | 見落とすと起きること |
|---|---|---|
| 洗濯機置き場の防水パン(内寸) | 洗濯機のサイズ | 設置できず返品・買い直し |
| 冷蔵庫置き場の幅・奥行・高さ | 冷蔵庫のサイズ | 放熱スペース不足・扉が開かない |
| 搬入経路(玄関ドア・廊下・エレベーター) | 大型家具家電の搬入可否 | 搬入不可で配送員が持ち帰る |
| 窓の高さ・幅 | カーテンのサイズ | 丈が足りず外から室内が見える |
メジャーは工具メーカーの金属製コンベックス(5.5m)がひとつあると、垂れずに一人で高所も測れて引越し後もずっと使えます。▶ タジマのコンベックス5.5mをAmazonで見る
宅建士の逆算②:原状回復を考えると「買い方」が変わる
賃貸には退去時の原状回復があります。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常の使用による損耗は借主負担ではないとされています。そのうえで、家具の重みによる床のへこみ対策や、壁に穴を開けない設置方法を選ぶことは、退去時の余計な争点を減らします。大型で重い家具ほど「本当に今必要か」を一段厳しく見る——これが宅建士としての実務的なおすすめです。
段階式・一人暮らしの最低限リスト
掲載順は、生活が止まらないために必要な順です。価格は変動するため各商品ページでご確認ください。リンクをクリックしても、必ず購入する必要はありません。なお、商品の使い勝手や効果には個人差があります。
【初日に必要】生活が止まらない5点
- 寝具一式:床で寝ると翌日から体調に響きます。カバー付きのセット品なら初日から完結。▶ 洗える布団7点セット(シングル)をAmazonで見る
- 遮光カーテン:防犯とプライバシーの必需品。初日の夜までに必ず。既製サイズで足りるかは採寸4点セットで確認を。▶ 1級遮光カーテン(フック付き)をAmazonで見る
- 照明:備え付けの有無を内見時に確認。ない部屋は初日から真っ暗です
- トイレットペーパー・タオル・最低限の洗面用具:初日の夜に一番困る消耗品
- スマホの充電環境(延長コード含む):コンセント位置は部屋によって本当にバラバラです。ちなみに新居はスマホ時間を仕切り直す好機でもあります(→スマホ依存をやめたいときのグッズ5選)
【1週間以内に判断】食まわりの土台
- 冷蔵庫:500人調査で必要2位(271人)。自炊しない人も飲み物と冷凍食品で結局使います。冷蔵庫は防水パンではなく「置き場」の採寸を忘れずに
- 電子レンジ:同調査で必要1位(276人)。パックご飯・冷凍食品・作り置きの温めまで、自炊派にも非自炊派にも出番があります。温め中心なら単機能で十分。▶ 東芝の単機能レンジ17LをAmazonで見る
- 洗濯機:コインランドリーが近いなら1週間は様子見もあり。買うなら防水パンの内寸が先
【1ヶ月暮らしてから検討】後悔ランキングの常連たち
テレビ・ソファ・炊飯器・掃除機・トースター。500人調査で「不要だった」上位の顔ぶれは、どれも「なくても生活が止まらない」ものです。1ヶ月暮らして、それでも欲しければ買う。その順番にすると、買った後の満足度は自然と上がります。
初期費用と合わせて「総額」で考える
家具家電の予算は、敷金・礼金・仲介手数料といった契約時の初期費用と同じ財布から出ていきます。契約側の費用を数万円削れれば、そのまま家具家電の予算になるということです。削れる項目の見分け方と交渉の言い方は、賃貸の初期費用を抑える方法|宅建士が教える削れる項目と交渉のコツで詳しく解説しています。
一人暮らしの最低限リストに関するよくある質問
Q. 家電は引越し前にまとめ買いすべきですか?
A. 大型家電(冷蔵庫・洗濯機)は採寸が済んでから、小物は入居後に不足を感じた順で買うのがおすすめです。まとめ買いは一見効率的ですが、サイズ違いの返品・買い直しや「結局使わない」リスクを抱え込みます。初日に必要な寝具・カーテンだけは入居日までに用意してください。
Q. テレビは本当にいらないのでしょうか?
A. 500人調査では「不要だった」の1位(109人)で、理由はスマホやパソコンでの代用でした。ただしこれは多数派の傾向であって、テレビ番組をよく見る人には必要なものです。「1ヶ月暮らしてから決める」枠に入れておけば、どちらのタイプでも後悔しにくくなります。
Q. 洗濯機と冷蔵庫はどこを測ればいいですか?
A. 洗濯機は防水パンの内寸と蛇口の高さ、冷蔵庫は置き場の幅・奥行・高さに加えて放熱用の余裕、そして両方に共通して玄関・廊下・エレベーターの搬入経路です。搬入できず配送員が持ち帰るケースは実際に起きています。メジャーで測ってから選んでください。
Q. 最低限リストの総予算はどのくらい見ておくべきですか?
A. 何を実家から持ち込むか、家電を新品で揃えるかで大きく変わるため、一律の金額は示せません。確実に言えるのは、段階式にすると初日の支出を寝具・カーテン・消耗品程度まで圧縮でき、残りを暮らしながら配分できるということです。契約時の初期費用を抑えて予算を作る方法は本文で紹介した記事を参考にしてください。
まとめ:リストは「引き算」から作ると失敗しない
- 500人調査の「不要だった」上位(テレビ・掃除機・ソファ・炊飯器・トースター)は初日リストから外す。欲しければ1ヶ月後に
- 買う前に採寸4点セット(防水パン・冷蔵庫置き場・搬入経路・窓)。後悔の多くはサイズから生まれる
- 初日は寝具・カーテン・照明・消耗品・充電環境の5点で生活は回る。残りは暮らしながら「不足を感じた順」に
浮いたお金の使いみちまで設計したい方は、賃貸の初期費用を抑える方法と30代・40代の資産形成入門もあわせてどうぞ。良い新生活を。


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