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令和8年(2026年)の宅建試験は10月18日(日)13時〜15時(不動産適正取引推進機構)。受験申込はすでに締め切られ、ここから本番までは「知識を足す期」から「2時間で50問を解き切る練習期」に切り替わります。その主戦場が市販の直前予想模試です。ちなみに直近の令和7年度は受験者245,462人・合格率18.7%——おおよそ5人に1人しか受からない試験で、模試を「解きっぱなし」にしない人から抜けていきます。
筆者は宅建士(宅地建物取引士)の合格者で、宅建講座は運営していません。売りたい講座がないので、市販の2026年度版からおすすめできる4冊を公開仕様で中立に比べます。評価に使う基準も先に開示します。読み終えるころには、自分が買う1冊(または2冊)と解く順番が決まっているはずです。
結論:2026年度版の主要4冊を公開仕様で比較
大手4冊の公表仕様の一覧です(各出版社公式ページ・2026年8月確認。価格は定価・税込)。
| 書名(略称) | 回数 | 定価 | 1回あたり | 解説動画 | Web採点 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日建学院『これで合格!直前予想模試』 | 3回 | 1,540円 | 約513円 | 特典動画2本 | 公表なし | 4冊で唯一のA4判・回ごとに目標点 |
| LEC『出る順宅建士 当たる!直前予想模試』 | 4回 | 1,760円 | 440円 | 全4回分 | あり(成績表・得点分布・設問別正解率) | 動画×採点の両輪 |
| TAC『本試験をあてる 直前予想模試』 | 予想4回+過去問1回 | 1,760円 | 352円 | 特別Web講義 | あり(順位・TAC基準の合否判定) | 508ページの収録量+過去問DL |
| TAC『みんなが欲しかった!直前予想模試』 | 4回 | 1,760円 | 440円 | Web講義 | あり(成績・順位・合否判定) | 看板シリーズの教科書と連動 |
先にざっくり言うと——採点サービスで自分の位置を知りたいならLECかTACの2冊、量をこなしたいならTAC『あてる』、本番と同じ大判の紙面で仕上げたいなら日建です。以下で根拠を見ていきます。
買う前に30秒——「2026年度版」を確認するチェックリスト
予想模試は毎年作り直される「なま物」です。ECの検索結果には旧年度版が普通に混ざって表示されるため、次の3点を確認してから買ってください。
- 書名の年度表記:「2026年度版」「2026年版」とあるか(本記事で紹介する4冊はすべて確認済み)
- 法改正・最新統計への対応表記:宅建は毎年の法改正・統計が出題されるため、年度版でないと対策がずれます
- 中古は避ける:解説動画・Web採点などの読者特典は提供期間や利用条件があり、旧年度・中古では使えないことがあります
講座を売らない宅建士の「選び方基準」5つ
この記事の比較で見るのは次の5点だけです。逆に、「どの本がよく的中するか」は評価しません——的中実績は出版社の公表を紹介できても、来年の再現性を筆者が保証できないからです。
- ①1回あたりの単価:模試の価値は「本番形式の演習を何回できるか」。回数で割ると景色が変わります
- ②解説の形式:冊子だけか、動画があるか。独学者ほど動画解説の価値が大きい
- ③採点・成績サービス:受験者内での自分の位置(順位・正解率)が見えるか
- ④難易度・目標点の公表:回ごとの難易度設計が公表されていると、結果の解釈がぶれません
- ⑤法改正・統計の付録:直前期に差が付きやすい分野のまとめが付いているか
4冊レビュー:公開仕様から見た向き不向き
「当たる!」「あてる」はいずれも書名(出版社の表記)です。以下、事実(公表仕様)と筆者の見解を分けて書きます。価格は変動するため各商品ページでご確認ください。
LEC『出る順宅建士 当たる!直前予想模試』——動画×採点の両輪が揃う
公表仕様は模試4回分・全4回の無料解説動画・WEB無料採点サービス(個人成績表・得点分布・設問別正解率)・2026年4月1日現在施行の法律に対応(LECオンラインショップの商品ページより)。筆者の見解では、「解いた後」が一番充実している1冊です。設問別正解率が見えると「みんなが取れた問題を落としたのか、捨て問だったのか」が区別でき、復習の優先順位が立ちます。▶ LEC 当たる!直前予想模試(2026年版)をAmazonで見る
TAC『本試験をあてる 直前予想模試』——1回352円の圧倒的な収録量
公表仕様は予想模試4回(難易度3段階)+過去問厳選1回・B5判508ページ・特別Web講義・Web採点システム(個人成績・全ユーザー中の順位・TAC独自基準による合否判定)・2021〜2025年度の本試験過去問ダウンロード(TAC出版公式ページより)。1回あたり352円は今回の比較で最安です。筆者の見解では、演習量で不安を潰したい人・過去問演習もまとめて確保したい人向け。ボリュームがあるぶん、残り日数と相談して回す計画が必要です。▶ TAC 本試験をあてる直前予想模試(2026年度版)をAmazonで見る
TAC『みんなが欲しかった!直前予想模試』——教科書と往復できる安心設計
公表仕様は模試4回分・Web採点サービス(各回の成績・順位・合否判定)・統計練習問題ダウンロード・読者限定Web講義、そして同シリーズの教科書への参照ページが解説に付く連動設計(TAC出版公式ページより)。筆者の見解では、『みんなが欲しかった!』の教科書・問題集で勉強してきた人はこれが第一候補です。間違えた論点から教科書の該当ページへ最短で戻れるのは、直前期には時間の節約そのものです。▶ TAC みんなが欲しかった!直前予想模試(2026年度版)をAmazonで見る
日建学院『これで合格!直前予想模試』——本番サイズのA4紙面と目標点設計
公表仕様は模試3回(第1回=目標37点・第2回=目標35点・第3回=法改正・新傾向対策で目標33点)・A4判・法改正情報&最新統計収録・切取り式の「重要数字チェックドリル」・特典動画2本(建築資料研究社の公式ページより)。定価1,540円は4冊で最安です。筆者の見解では、回ごとに目標点が明示されているのが独学者に優しい設計で、「何点なら安心していいのか」を本の側が示してくれるのは復習の指針になります。Web採点の公表はないため、順位が見たい人は上の2冊を。▶ 日建学院 これで合格!直前予想模試(2026年度版)をAmazonで見る
なお、住宅新報出版『パーフェクト宅建士直前予想模試』と宅建学院『ズバ予想宅建塾[直前模試編]』も2026年版が出ています。この2冊はそれぞれ『パーフェクト宅建士』『らくらく宅建塾』シリーズの仕上げ用という色が強いので、手持ちのテキストと同じシリーズがあるなら、それを優先するのが合理的です。
迷ったら:残り日数×知りたいこと別の選び方
| 状況 | 選び方 |
|---|---|
| 残り1ヶ月以上・演習量を積みたい | TAC『あてる』(5回+過去問DL)を軸に、時間が余れば2冊目 |
| 自分の位置・弱点を数字で知りたい | LECまたはTACの採点サービス付き2冊から1冊 |
| 『みん欲し』シリーズで勉強してきた | 同シリーズの直前予想模試(教科書連動) |
| 残り2週間・1冊だけ完璧に | 日建(3回・目標点つき)を時間を計って解き、復習に全振り |
模試を得点に変える3ステップ
- 目標点は「基準点の変動幅」で考える:機構の実施概況では、近年の合格基準点は年度により33〜38点の間で動いています(令和7年度は33点、令和6年度は37点)。模試でも「38点取れれば基準点がどこに来ても届く」と考えると、目標が明確になります
- 必ず2時間を計って通しで解く:本番は13時〜15時の2時間で50問(登録講習修了者は13時10分開始・45問)。1問あたり約2.4分の感覚を体に入れるのが、市販模試の最大の価値です。可能なら本番と同じ13時開始で
- 復習は「間違えた肢」単位で:問題単位ではなく、4つの肢それぞれについて「なぜ○/×か」を言えるかを確認。言えなかった肢だけをノートや単語カードに集めると、直前期の見直しリストになります
時間を計るタイマーや復習用の道具は社会人の資格勉強グッズ8選で紹介しています(無音アラームの学習タイマーは模試演習と相性抜群です)。
市販模試とスクールの会場模試、どっちを受ける?
両者は別物です。市販模試は1冊1,540〜1,760円で3〜5回分を自分のペースで解ける反面、緊張感は自作するしかありません。会場模試は本番同様の環境と全国規模の成績処理が得られる反面、日程が固定で費用は各校の設定によります。筆者の整理では、①仕事で日程が読めない人・地方在住の人は市販+Web採点で十分機能する、②本番の緊張に弱い自覚がある人は会場を1回だけ挟む——のが費用対効果の良い組み合わせです。どの学校の会場模試を受けるかは各校の公表情報で確認してください(本記事は特定の講座をすすめる立場にありません)。
宅建の予想模試に関するよくある質問
Q. 予想模試は何冊解くべきですか?
A. 冊数より「解いた回数×復習の深さ」で考えるのがおすすめです。1冊3〜5回分あるので、残り1ヶ月なら1〜2冊(計3〜9回)が現実的な上限です。解きっぱなしで3冊やるより、1冊を復習込みで回すほうが得点には結びつきやすい——これが合格者としての実感です。
Q. 模試の点数が悪くて落ち込んでいます。
A. 市販の予想模試は本試験より難しめに作られている回もあります(日建のように回ごとの目標点を公表している本なら、その目標点と比べてください)。大事なのは点数そのものより「どの分野の、どの肢で落としたか」です。宅建業法と法令上の制限は得点源にしやすい分野なので、そこの失点から先に潰すのが定石です。
Q. 「当たる」「あてる」って本当に的中するんですか?
A. 「当たる!」「あてる」は書名で、LECは販売ページで過去の本試験での的中実績を公表しています。ただし、それは出版社の公表であって、来年も同じように当たる保証はどこにもありません。筆者は「的中」を期待して買うものではなく、本番形式のリハーサルと弱点発見の道具として買うものだと考えています。その用途なら、外れても価値は残ります。
Q. いつから解き始めればいいですか?
A. 各社の2026年度版は6月に出そろっており、9月は模試演習の中心期です。目安は「過去問を一通り回した後」。まだなら過去問優先で構いませんが、遅くとも試験2週間前までに最低1回は2時間通しの演習をしておくと、当日の時間切れリスクを大きく減らせます。
まとめ:模試は「当てるため」ではなく「慣れるため」に買う
- 自分の位置と弱点を数字で見たいならLEC(動画×採点)かTACの2冊、量ならTAC『あてる』(1回352円)、本番サイズの紙面と目標点なら日建(1,540円)
- 買うときは「2026年度版」表記と法改正対応を必ず確認。読者特典は新品・年度版が前提
- 解くときは2時間通し・13時開始で本番を再現し、復習は「間違えた肢」単位で
▼今回の4冊(それぞれAmazonの商品ページへ)
・LEC 当たる!直前予想模試(2026年版)
・TAC 本試験をあてる直前予想模試(2026年度版)
・TAC みんなが欲しかった!直前予想模試(2026年度版)
・日建学院 これで合格!直前予想模試(2026年度版)
試験日は令和8年10月18日(日)。残りの週末の数を数えると、今日買って今週末に1回目——がちょうどいいペースです。当日の持ち物は宅建試験当日の持ち物リストにまとめました。細切れ時間の暗記や時間管理の道具は社会人の資格勉強グッズ8選もどうぞ。健闘を祈ります。


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